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パークライフカフェ「キタキツネ」を開催しました!

2023年03月30日

月寒公園にいる身近な野生動物「キタキツネ」について学び、考える企画、パークライフカフェ「キタキツネ」を、3月28日に開催しました。

月寒公園では3年前から、キツネの研究者である池田貴子特任講師(北海道大学CoSTEP)と協働で、キツネの調査やエキノコックス症対策に取り組んでいます。

今回のパークライフカフェでは、池田先生より、これまでの調査で分かったことや、エキノコックス症対策について、お話して頂きました。

月寒公園内には、キツネの調査のために、自動撮影カメラを設置していますが、キツネだけではなく、特定外来生物に指定されているアライグマが映っていたり、キツネにエサ(ドッグフード)をあげる人の姿が映っていたそうです。キツネにあげているつもりのドッグフードが、キツネだけではなく、朝になるとたくさんのカラスに食べられていて、月寒公園では意図しない餌付けが起きていることも分かりました。

人がエサをやることで、キツネが人に慣れて距離が近くなり、エキノコックス症のリスクも高まります。また、キツネ同士の距離が近くなることで、疥癬などの病気も移りやすくなってしまいます。池田先生からは、キツネをはじめとする野生動物との「共生」についても、投げかけられ、参加者それぞれがキツネとの関わり方を考える機会になりました。

パークライフカフェ終了後に、園内にキツネを探しに出かけました。

この時期のキツネは、子育てをしているので、残念ながら出会えませんでしたが、

ベイト散布の様子を見たり、キツネのフンの見分け方などを教えてもらいました。

普通に歩いていたら気づかないことでも、池田先生と歩くとたくさんの発見がありましたね。

これから公園で遊んだり、散策するときには、池田先生に教えてもらったことを思い出してもらえると嬉しいです。

キツネの調査を通して、エキノコックス症や、餌付け、外来種など、野生動物と人との関わりの中で、色々な問題が絡み合っていることが、分かりました。

どれも難しい問題ですが、キツネがいる地域に住む私たちが、正しい理解をしたうえで、どうすべきなのかを考えていくことが大切なのだと思います。

パークライフカフェは、来年度以降も定期的に開催します。パークライフセンターには、キツネに関する展示や配布物もありますので、ぜひ見て頂けると嬉しいです。

最初に、キツネの採食シーンを描いてみました。

どんなものを食べているのか?どんな風に食べているのか?皆さん想像を巡らせていました。

月寒公園で定期的に、野鳥や野生動物を調査している中学生2人からも、アライグマやキツネの情報を発表してもらいました。

池田先生からのメッセージ「交わらない。それも共生」

考えさせられる言葉ですね。

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