公園について
明治末期、歩兵第25連隊の小演習場として使用され「干城台」と名づけられていた場所で、昭和36年に開園しました。
現在は緩やかな傾斜が残る自然林を含む広大な敷地に、野球場やテニスコート・パークゴルフ場などのスポーツ施設(有料)や多目的広場、遊具などがあり、子どもから大人まで楽しめる総合公園となっています。
高台からは美園地区の町並みが一望でき、丘斜面から連続して広がる多目的広場は、オープンスペースとして自由に利用できます。多目的広場を見渡せる場所には、「パークライフセンター」があり、休憩や活動の拠点として利用されています。
ウォーキングや散策コースも充実しています。隣接する月寒神社周辺には、古くからの詩碑、史跡などが数多くあり、歴史の森として散策するのが、おすすめです。
開園より50年以上経過したことから、ユニバーサルデザインに対応した施設改修や、広域避難場所にふさわしい施設の充実を図ることを目的として、平成24年より再整備工事が進められており、平成30年に完成しました。
公園の概要
所在地 | 札幌市豊平区月寒西2~3条4丁目ほか |
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面積 | 約22ha |
種別 | 総合公園 |
告示年月日 | 昭和36年(1961年)4月1日 |
いろいろな森・丘
くつろぎの森
ミズナラなどの大径木がある豊かな森です。鳥のさえずりを聞きながら歩くと、自然の癒しを味わうことができます。札幌市豊平町合併記念の「永遠の像」などの石碑もあり、のんびりとくつろぐことができる森です。
歴史の森
月寒神社から子ども広場に続く森です。多くの石碑が荘厳な雰囲気を醸し出しており、月寒の歴史を感じながら散策を楽しむことができます。
散策の森
月寒の丘から野球場に続くこの森は、ミズナラなどの大径木が残る自然林のエリアと、過去に植栽が行われた人工林のエリアから成っています。曲がりくねった園路を歩くと、林床に咲く山野草に出会うことができます。 ※再整備後の林床を回復させるために、フクジュソウやエゾエンゴサクなどを植栽しています。
月寒の丘
多目的広場から続く斜面を上がると、美園地区を一望できる月寒の丘です。ベンチに座って、景色を眺めたり、夕日を眺めながらおしゃべりを楽しむのに、おススメの場所です。
園内の石碑
阿部與之助表遺徳碑
豊平村の発展に多くの功績を残した、阿部與之助をたたえ、大正9年9月、敬慕する有志が建立。
豊平開町五十年記念碑・吉田善太郎功労碑
豊平開町五十年記念碑は、平岸・月寒に集団入植して50年にあたる大正9年に建立。吉田善太郎功労碑は、月寒の開拓功労者・吉田善太郎の功労をたたえて建立。
月寒忠魂碑
日露戦争で戦死した旧豊平町出身者の勲功をたたえて、大正4年に建立。
永遠の像
昭和35年の札幌市と豊平町の合併を記念して、昭和36年に建立。
月寒開基百年之碑
月寒地区の開基百年の節目の年にあたる昭和45年に、明治初期の月寒を開拓した先駆者の労苦を偲び建立。
北光星第八句碑
俳人北光星の第八番目、生前中の最後の句碑で、平成12年に氏の喜寿を祝い建立。
芥子澤新之介歌碑
北海道歌壇に大きな功績を遺した芥子澤新之介をたたえて、昭和47年に建立。
開道百年記念植樹碑
札幌市との合併後の昭和43年に、月寒公園振興会が、開道百年を記念して、高台一帯にカエデ、イチョウを百本植えたことのモニュメント。