自然情報
2021年08月08日
夏になり、月寒公園でも、色々なトンボが見られるようになりました。
写真のトンボは「オツネントンボ」です。とっても小さくて茶色くて、少し地味なトンボですが、実は、他のトンボにはない、スゴイところがあります。
一般的なトンボは、川や池でヤゴ(幼虫)や卵の状態で冬を越しますが、オツネントンボは、成虫のまま木の皮の間や建物の隙間などで、越冬します。見た目はか細いですが、厳しい寒さにも負けない、たくましいトンボなのです。
ちなみに、今見られるオツネントンボは、羽化したばかりなので、若々しいですが、春先に出会うオツネントンボは、色も黒っぽく羽もボロボロだったりして、厳しい冬を乗り越えた強さを感じます。
月寒公園では、ボート池でギンヤンマやオオルリボシヤンマなどの大型種や、アオイトトンボやクロイトトンボ等のイトトンボ、広場などではアキアカネやノシメトンボに混ざって、ミヤマアカネという羽のきれいなアカトンボも飛んでいます。
図鑑片手に、トンボを探してみるのも楽しいですよ!
↑オツネントンボはボート池周辺で見られます