お知らせ
2024年03月
いきものゼミナールin月寒公園「エゾリスみっけ!街の野生動物とどう付き合う?」を開催しました!
2024年03月29日
3月26日朝8時から10時まで、エゾリスをテーマにしたイベント「エゾリスみっけ!街の野生動物とどう付き合う?」を開催しました。
このイベントは、北海道の野生生物に関わる企画や商品を製作している合同会社モリノコ商会と共催で、コープさっぽろの協賛を得て、企画しました。
とってもかわいいエゾリスがテーマで、エゾリスの楽しそうなお話や、エゾリス研究の最前線のお話が聞けるとあって、小さな子どもから年配の方まで、40名程の参加者が参加してくれました。
講師は、うっちー先生こと内田健太先生(東京大学助教)です。
うっちー先生は、北海道のエゾリスをモデルにした都市生態学の研究モデルを構築し、分野横断的な研究に取り組んでいます。北海道大学在学中には、札幌市の西岡公園や円山公園で、エゾリスの講演や観察会を行うなど、研究成果を一般社会に還元する活動も積極的に取り組んでいて、今注目の若手研究者です。
まずはうっちー先生から、エゾリスについて教えてもらいました。
そもそもリス科の動物って、どんな動物なの?
北海道にいるリスの仲間は何種類いるの?
などなど、知っているようで知らない基本的な知識を教えてもらいました。
北海道にいるモモンガも、実はリスの仲間だということ、
リスは、ほお袋にいっぱい木の実を貯めるイメージがあるけど、
エゾリスはほお袋が無いので、クルミやまつぼっくりをくわえたり抱えたりして運ぶこと、
木の実も好きだけど実はサクラの花やキノコも食べること
などなど、色々なことを教えてもらいました。
お話のあとは、いよいよエゾリス探しに出発です!
この日はとっても良い天気!「早起きをして良かったな!」と心から思えるくらい爽やかな散策の森の中を歩きました。
うっちー先生は子どもたちに大人気!色々な質問が飛び交います。
「エゾリスの巣は、木の上にボール状に作られるよ」
「カラスの巣に似ているけど、よ~く見てみると、カラスの巣はハンガーなどの人工物があったり、巣材が違うので、見分けることができるよ」
などなど、巣のことを教えてもらうと、みんな真剣に木の上を探し、見つけた巣をみんなで観察しました。
今回はほとんどカラスの巣ですが、エゾリスの巣も公園のどこかに、きっとあるでしょう。
エゾリスの巣や姿を探しながら散策の森をゆっくり歩きましたが、なかなかエゾリスには出会えません。
「いないな~」と話しながら、帰路に差し掛かったところ、「エゾリス見つけたよ!」という声が!!
その人の指の方向を見てみると・・・・いました!
私たちから十数メートル離れた木に、動く小さな茶色い姿が!
木の枝をクルクルと軽快に走っているエゾリスの姿に、歓声の声が上がりました。
ゆっくりじっくり観察していると、もう1匹のリスも合流して、2匹のリスが駆け回っていて、
なんだかとっても楽しそう。
今回の目的の一つ、エゾリスに出会うことができて、みなさん大喜びで、じっくりゆっくり観察しました。
次に向かったエゾリスポイント、テニスコートの横の緑地は、だいぶ雪が解けていました。
そこで地面をよ~く見てみると、2つに割れたクルミが沢山落ちていました。
うっちー先生から、「エゾリスが歯で割ろうとしたところには、歯形がついているよ」
「エゾリスも上手にクルミを割れる子もいれば、ちょっと下手な子もいる。上手に割れる子の割り方を見て、上手に割れるようになっていく子もいるよ」
と教えてもらいました。
リスの世界も人間と同じで、器用な子も不器用な子もいるようです。
上手な子を真似て、クルミの割り方も上達するとは、面白いですね。
みんなで探したら、こんなにクルミの食痕(リスが食べた痕)が落ちていました。
確かによく見てみると、歯形がいっぱいついているものもあれば、歯形は少しで、きれいに割れているものもあります。
そして、月寒公園によくあるオニグルミの実以外にも、お店で売っているクルミの実もありました。お店で買ったクルミを、エゾリスにあげている人がいるようです。
1時間ほど、たっぷり公園を歩いた後は、パークライフセンターに戻り、うっちー先生の研究のお話を聞きました。
うっちー先生は、これまで帯広や札幌で、街と森のリスの性格の違いや、リスと人との距離の取り方を調べてきました。
街と森で距離を測る実験では、リスに人やキツネのはく製を近づけて、何メートルくらい近づけるのかを調べたそうです。その実験の様子が、何とも面白く、研究って難しそうな気がしたけど、意外に身近でとっても楽しそう!と思いました。
札幌の公園でも、リスが近くに寄ってくる公園があるそうです。実際リスと人の距離は、何メートルくらいなのか、場所によってその距離は違うのか?
感覚的になんとなく分かっていることも、実際に測って、違いを比べてみると、分かることが沢山ありそうですね。
もともと野生動物と人は、一定の距離をとって共生していたはずが、人の行動の変化で、野生動物の行動も変化しているようです。
公園に来る人には、色々な考えや志向の人がいて、リスが近づくことを嬉しく思う人もいれば、不安に思う人もいるかと思います。自分の感覚が他者と同じとは限りません。
リスにとっても、人や天敵を怖がらず近づくことは、良いことなのでしょうか。
うっちー先生のお話は、人とリスのちょうどよい距離について考える機会になりました。
リスだけではなく、月寒公園には様々な野鳥とキツネなどの野生動物も生息しています。
人が野生動物のことを知り、付き合い方を考えることで、人と野生動物がお互いに過ごしやすい公園になると良いですね。
参加してくれた皆さま、うっちー先生、モリノコ商会さん、コープさっぽろさん、ありがとうございました!
(一部写真提供)コープさっぽろ
モリノコ商会の宮本さんと新岡さん
進行とライブペインティングを担当してくれました
今回JCOMさんの取材も入りました!
4月6日11時から放送されるそうです!
キツネの研究者池田貴子先生も登場!
月寒公園のキツネ調査やエキノコックスについてお話してくれました
まつぼっくりの食痕もたくさん見つけました。
ドイツトウヒの食痕はエビフライにそっくり!
※写真は違う種類のまつぼっくりです
散策の森は、静かでとても気持ちが良い!
エゾリスもきっと大好きな場所です
皆さんが書いてくれた「発見したこと・伝えたいこと」は、後日展示しますので、お楽しみに!
ボート池も春!
2024年03月27日
ここ数日は暖かい日が続いていますが、月寒公園はまだまだ雪があるので、今日は保育園の子どもたちがそり滑りを楽しんでいました。
園路も雪が積もっていて、歩きづらくなっています。坂道等は特に、気を付けて歩いてくださいね。
今日のボート池には、ダイサギが2羽と、オオセグロカモメが数羽来ています。
雪解けが進むと、ボート池にはダイサギやアオサギ、ウの仲間等も訪れます。
これからの季節は、ボート池でバードウォッチングも楽しいですよ。
池のふちの雪が解けたところには、フキノトウが顔を出していました!
ヤナギも芽吹いて、もこもこしたカワイイ芽が出てきています。
月寒公園は、街中よりは雪が沢山残っていますが、それでも春はすぐそこまで来ていますね。
園内状況と冬のレンタル品終了のお知らせ
2024年03月25日
雪解けがすすんできました。多目的広場にはまだ雪はありますが、昼間は気温が
上がり足元も悪くなってきています。ゆっくりですが春に近づいていますね。
大人気だった冬のレンタル品ですが安全にご利用いただきたいので終了とさせて
いただきます。雪解けがさらにすすんで多目的広場の芝生がでてきたら
外遊びレンタルを開始いたしますので、楽しみにしていてくださいね。
木の根元から春が。昨年より雪解けは遅いです。
月寒神社に登る階段は日当たりが悪いので歩きにくいです。ご利用になる際には気をつけてください。
まだまだ凍っているボート池には浮島の隙間の魚を狙っているキツネがいました。
池の少しだけ溶けている部分にはカモたちが集まっていました。
利用者の方の情報によると、朝早くボート池にダイサギが4羽きていたそうです。
少しずつ春にむかう月寒公園。いいお天気の日に春探しにきてみてくださいね。
今日の月寒公園
2024年03月15日
少しずつ暖かくなってきましたが、多目的広場はまだまだ雪が沢山あります。
まだそり滑りもできそうですが、ザクザク雪なので転ぶと痛い!
気を付けて遊んでくださいね。
パークライフセンターでは、まだ冬のレンタル品も借りられますよ。
右の写真の奥に映っている坂下野球場の雪山は、だいぶ小さくなりました。
2月24日にアップした写真と見比べると、全然違う!
坂下野球場は冬の間、地域密着型雪処理施設になり、住宅地の雪を野球場に集めて排雪しています。
あまり知られていないかもしれませんが、坂下野球場は、冬も私たちの暮らしを支えてくれる大事な役割を担ってくれているのです!
2月中旬には、うず高く積まれていた雪も、重機で毎日コツコツ作業して、毎年3月下旬にはすっかり無くなります。
大きな重機が働く姿は、なんともカッコいい!ぜひ注目してみてください。
散策の森も、まだまだ雪の中ですが、野鳥のさえずりで、春の気配を感じます。
シジュウカラは「ツツピーツツピー」、ゴジュウカラは「フィフィフィ」と、高い声でさえずるが良く聞こえますよ。
散策の森では、エゾリスも活発に動き回っていました。
3月26日の「いきものゼミナールin月寒公園 エゾリスみっけ!街の野生動物とどう付き合う?」は、現在参加者募集中です!
非常に好評なので、もう少しで申込を締め切るかと思います。
参加ご希望の方は、お早めにお申し込みください。
お申込みは
申し込みフォーム(https://forms.gle/9twVLJMoSJkMTDzA6)または、パークライフセンターの窓口やお電話で受け付けております。
3月のきのみであそぼうを開催しました!
2024年03月14日
3月10日日曜日、きのみであそぼうを開催しました。3月は「木の枝にのせてみよう」
木の枝に木の実でつくった動物や鳥なんでも好きなものをのせて作ります。
10日日曜日はたくさんの雪が降り、多目的広場の雪遊びもそりのコース作りから
みなさんスタートしている様子でした。冬の思い出がたくさんできたかな?
そんな大雪の中、参加してくださったみなさんの作品のご紹介です!
カメさん。背中には赤ちゃんカメさんをのせています。
その場でお友達になった2人の作品。イベントでお友達になることもあるようです。
たくさんのお花でおめかししたエゾリスさん。スターチスのお花のボタンが素敵です。
モフモフのシマエナガさん。どんぐり帽子が可愛いですね。
どの木の実を使おうかな?どうしようかな?考える時間は楽しいですね。
みなさんの学校の話が聞けたり、流行っていることの話が聞けたり、いつもとても
楽しい時間をありがとうございます。
次回の開催は20日水曜日祝日です。気温が上がったり下がったりで足元が悪い日も
ありますが、たくさんのご参加お待ちしています。旅行で来られて体験してみるのも
いいですね。当日参加もご相談くださいね!
月寒公園園内の状況
2024年03月08日
月寒公園の園内状況のご案内です。写真はそり滑りで人気の多目的広場です。
まだまだ雪がたくさんあるので今週末はそり滑りや雪遊びができそうです。
来週は少し気温が上がる予報が出ているので、春が近づきそうです。
今週末は残り少ない冬の思い出を作りに思いっきり雪遊びを楽しみに月寒公園に
きてくださいね。
また、よくお問い合わせのある冬のレンタル商品のレンタル期間ですが、
雪解けの状況にもよりますが3月中旬頃までを予定しております。
多目的広場の積雪状況により変わることがありますのでご了承ください。
詳しくは月寒公園管理事務所までお問合せください。(TEL011-818-3150)
多目的広場の斜面を近くから見てみると…。フカフカの雪がまだまだあります。
こちらはボート池の様子です。凍った池の上にたくさんの足跡が。1本の線の上を歩いたような足跡はキツネの足跡です。
くつろぎの森の園路です。この坂は急なので滑りやすい時は迂回してくださいね。
10日日曜日にはクラフトイベントきのみであそぼう「木の枝にのせてみよう」も開催します。雪遊びと一緒にものづくりも楽しんでくださいね。ご参加お待ちしております。
「イベント情報」3月のきのみであそぼう
2024年03月03日
3月のきのみであそぼうのご案内です。3月は「木の枝にのせてみよう!」です。
長さ7cm程度の木の枝に、木の実でつくった動物や鳥をのせてつくります。
のせるものは自由です。たくさんの木の実とポスカや毛糸をご用意しておきますので、
毛がフカフカの動物作りや、いろんな色に塗ってみるのもいいですね。
□日程 3月10日日曜日 3月20日水曜日祝日
□時間 ①11時から②13時から③14時から⑤15時から
□場所 月寒公園パークライフセンター
□申込 申込フォームもしくは窓口か電話(TEL011-818-3150)
□参加料 300円
□人数 各回6名程度
月寒公園はまだまだ雪遊びができそうです。雪遊びの合間にものづくりを楽しみに
きてくださいね。大人の方がお友達と体験するのも楽しいです。
思い出作りにきてくださいね。
たくさんのご参加お待ちしています!