「パークライフカフェ餌付けってなんだろう 野生動物へのえさやりを考える」を開催しました
2026年04月03日
3月25日に「パークライフカフェ餌付けって何だろう~野生動物へのえさやりを考える」を開催しました。
パークライフカフェは、みんなが気持ちよく過ごせる月寒公園公園になるために、公園の課題をテーマに学び、考え、話し合う場で、6年前より「芝生広場の利用」「キツネ」などのテーマで開催してきました。そして今年からは、野生動物と人の共生を考えるうえで避けて通れない問題「餌付け」をテーマに開催しよう!ということになり、今回が1回目になります。
講師は、パークライフカフェでおなじみのキツネの研究者池田貴子先生(北海道大学CoSTEP)、進行は、NPO法人きたのわ代表理事の宮本奏さんが務めました。
参加者は24人、NHKやJCOMのテレビ取材が入る中、2時間じっくり野生動物との付き合い方を学び話し合う場となりました。
どんなことをしたのか、少しだけ振り返ってみましょう。
まずアイスブレイクで、グループごとに「月寒公園にいるかもしれない動物」を動物カードの中から選び、その動物が食べているものを話し合いました。「月寒公園にクマはいるの?」「猫や犬って、野生動物じゃないよね?!」など、改めて考えると、疑問がいっぱい。
私のいたグループでは「キツネがボート池で採った魚をもてあそんでいたら、カラスが来てたよ!」とか、「リスってカタツムリ食べるらしいよ!」など、食べているものの話で大いに盛り上がりました。皆さんいろいろな場面を見ていて、みんなの情報を集めると面白いですね。
チラシのイラスト(宮本文彦さん作)を使って、月寒公園にいるかもしれない動物を出し合いました
続いて池田先生から、餌付けの事例やその影響についてのお話がありました。事前に参加者からは、「餌をあげている人を見たらどうしたらいいの?」「餌付けされると動物はどうなってしまうの?」などの質問がありました。池田先生からは、月寒公園でキツネの生息状況調査を続ける中で、いろいろな食べ物をあげてしまう人がいることが分かったお話や、キツネにあげたドッグフードに、カラスが群がる映像やアライグマが来ている映像を見せてもらい、「意図しない餌付け」の問題も教えてもらいました。
餌付けの現状や意図しない餌付けの影響は、普段よく月寒公園を利用する人でも知らないことが多く、問題の深刻さ(根深さ)も感じました。
池田先生のお話を踏まえて後半の1時間は、グループごとに「じぶんち」「よそんち」「みんなの場所(公園・スーパーなど)」「郊外」の4つの場所ごとに、「誰かがキツネにえさをやっていたらいやだなぁと思う度合い」を0%(いやじゃない)から100%(絶対いや)の軸に、シールを貼り、理由を出し合いました。
私がいたテーブルでは「じぶんち」と「みんなの場所」は、全員100%(絶対いや)にシールを貼りました。「えさやりはずるい気がするし、誰も幸せにならない」という意見や「動物に寄ってこられると怖いしかわいそう。葛藤がある」「公共の場は、いろいろな人が来る場所だから絶対にダメ」という意見もありました。
一方「よそんち」や「郊外」では許容度が少しだけ変わり、「郊外は公共の場よりはダメという気持ちは少ないけど、他の動物への影響が心配」などの意見がありました。
全部で6グループあったのですが、「みんなの場所(公園・スーパーなど)」だけでも、これだけ「嫌度(許容度)」に違いがありました。
このワークは、企画段階からスタッフでいろいろ考えて生み出したものなのですが、他の人の考えを聞くことで、人の感覚の違いを知るきっかけになっていると良いなと思います。私のグループでは、「餌付けをする人ってどんな思いがあるのかな?」という話にまで発展しました。餌付けは、野生動物にとっても人にとっても、良いことではありませんが、餌付けをする側の気持ちを考えることも大切かもしれません。
また、場所によって、餌付けの許容度が大きく違う人が多いことも、今回のワークの発見でした。公共の場である公園は、誰でも自由に過ごすことができる場所ですが、自分のやったことが、他の人や時には動物の迷惑になることもある場です。今回のワークが、公園の使い方や過ごし方を考えるきっかけになるとうれしいです。
参加してくれた皆さま、ありがとうございました!
グループのファシリテーターは、北海道大学CoSTEPの受講生の皆さんでした。話の進行から発表までありがとうございました!
CoSTEPの受講生が制作した、季節ごとのキツネの看板もお披露目されました。キャッチーで遊び心にあふれ、しっかりと学びもある趣向を凝らした素敵な看板は、今年月寒公園に登場する予定です。お楽しみに!

