「夏休み企画!パークライフカフェキタキツネ」を開催しました!
2022年08月11日
今日は、朝7時から「夏休み企画!パークライフカフェキタキツネ」を開催しました。
早朝の月寒公園は、とてもきれいな青空が広がり、涼しくて、なんとも清々しい!
早起きは三文の徳と言いますが、本当に得した気持ちになるような天気でした。
月寒公園は3年前から、北海道大学と協働で、キツネの生態調査やベイト散布を行っていて、「パークライフカフェキタキツネ」で、調査で分かったことを報告したり、キツネについて考え、話し合う場を設けてきました。
今回は夏休み企画ということで、キツネの調査体験をメインに、小学生の子どもたちにも参加してもらって開催しました。
朝7時の多目的広場に集合しました!
キツネの研究者の池田貴子先生(北海道大学)と、ボート池を歩きながら、キツネがいないか、痕跡がないか、探しました。
夏は、足跡もフンも見つけづらい季節なので、みんなでよ~く探しても、なかなか見つかりません。
でも、「キツネのフンは、縁石など目立つところにあったりするよ」とか
「犬のフンと違って、植物の種だったり、動物の骨や毛などが入っていたりするよ」とか、
フンを見つけるコツを教えてもらいました。
エキノコックスは、キツネのフンを介して、人に感染します。
キツネのフンが見分けられたら、普段から気を付けることができますね。
「キツネのフンを見つけても、絶対に素手で触っちゃだめだよ」
月寒公園と北海道大学では、昨年度より、エキノコックス症のリスクを減らすために、
定期的にエキノコックス駆虫薬入りのベイトを散布しています。
今日は、実際のベイトを見せてもらい、どんなふうに撒いているのかを教えてもらいました。
そして、池田先生お手製の紙芝居を使って、エキノコックスがどうやって人に感染するのか?ベイトはどんな効果があるのか?も、教えてもらいました。
また、池田先生が調査で使っている、野生動物の自動撮影カメラも見せてもらいました。
キツネ調査用のカメラには、実はキツネに餌をやる人が映り込んでいることもあるようで、
キツネの行動だけでなく、人との関りや、他の野生動物の関わりについても、分かってきたようです。
エキノコックス駆虫薬入りのベイトを撒くところを、実際に見せてもらいました
最後にパークライフセンターで、スライドを見ながら、調査のおさらいをしました。
そして池田先生からは、「キツネと人は別な生きもの。過度な関わりを持つのではなく、
別な生きものとして尊重してほしい。”交わらない”それも共生です」とメッセージがありました。
今回、残念ながらキツネには出会えませんでしたが、キツネは野生動物なので、見たい時に見れるものではありません。
でも、足あとだったり、フンだったり、痕跡を見つけるコツを知っていれば、キツネがどんなところにいて、どんな風にしていたのかを推理することもできるし、出会うチャンスもあると思います。
池田先生から色々なことを教えてもらうことで、野生動物としてのキツネの姿が見えて、私たち人とキツネの関わり方について考えることができたように思います。
スライドの時間には、事前に参加者から出してもらった質問にも答えてくれました。
今回参加してくれた皆さんには、最後に「発見したこと」を書いてもらいました。
「キツネが掘った穴を見つけた!キツネは穴掘りが好きだった!」「ベイトはスゴイ!」
「キツネは夏毛と冬毛で違う」・・・・・それぞれに色々な発見があったようです。
皆さんに書いてもらった「発見したこと」は、後日パークライフセンター内に展示しますので、ぜひ見てみてくださいね。
今回参加してくれた皆さま、本当にありがとうございました!
パークライフカフェキタキツネは、また冬か春に開催できたらと思っていますので、
興味がある方は、ぜひ参加してみてくださいね。

参加した皆さんに書いてもらった「発見したこと」は、後日パークライフセンターに
展示します