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「月寒公園碑探訪会」を開催しました!

2025年11月10日

本日、歴史を語る石碑と野外彫刻を巡る「月寒公園碑探訪会」を開催しました。初めての歴史イベントでしたが、古くから近隣に住む方や歴史に興味がある方等、10名に参加して頂きました。

最初に豊平区土木センターの職員さんより、碑の定義や種類、豊平の開拓と月寒公園の成り立ちについてのお話を聞きました。

月寒公園周辺には、明治から平成にかけて100年あまりに設置された19基もの碑があり、「月寒公園周辺を歩くだけで、これだけ様々な碑を見られることはあまり知られていませんが、月寒公園は歴史公園的な場所だと言えるでしょう」とお話がありました。

次に月寒公園とその周辺を巡りながら、16基ほどの碑等を訪れて鑑賞しました。明治時代に手稲山から自然石を運んで作られた「吉田善太郎功労碑」から、昭和に作られたFRP素材の「壺を持つ女」、平成に十勝石で作られた「北光星の第八句碑」など、時代も素材も設置目的も実に様々でしたが、それぞれの碑に携わった人々や歴史的な背景に思いを馳せることができました。

「植樹碑」のある散策の森は、昭和43年に月寒公園振興会の皆さんが、カエデやイチョウを植樹した場所です。

最初に巡った高台エリア(平岸・美園側)にあったのは、昭和から平成にかけて作られた比較的新しい碑で、文学や地域団体の記念碑など目的も様々でした。一方後半に巡った月寒エリアは、明治や大正に作られた碑が多く、開拓功労者をたたえる碑や、開町・合併を記念する碑が多くありました。

月寒地域は古くから軍隊の町として栄えており、昭和初期には住民奉仕でササ刈りをして公園整備を進めた歴史もあります。様々な石碑を巡ることで、歴史的な背景と石碑の所在が強く結びついていることを実感しました。
一時間半かけて月寒公園全域を散策し、最後に「永遠の像」を鑑賞しました。出発した時には、ポツポツと降り始めていた雨が途中から大雨になり、後半は風も強くてとっても寒くなったので、ひとまずパークライフセンターに戻り、永遠の像のお話は、ゆっくり暖かな場所でお聞きすることになりました。

永遠の像_R

永遠の像のお話は、修復工事に携わった樫山さん(東亜・ソロ・リフォーム社長)と、高橋さん(札幌彫刻美術館友の会会長)です。

高橋会長からは、永遠の像がつくられた時代背景やコンクリート彫刻についてのお話を聞きました。
日本では戦後の1950年代以降、安価で手に入りやすいモルタルを使ったコンクリート彫刻が多く作られたそうで、永遠の像も1961年、札幌市と豊平町の合併を記念して作られました。北海道にも多くのコンクリート彫刻がありますが、永遠の像ほど大きい作品はなかなか無いそうです。

永遠の像は設置から60年以上が経過し、多数のヒビが入り、それぞれの顔にある鼻が欠落し、こどもの像の手も無くなっている状態でした。そのような状況の像を修復するのはとても大変な作業だったそうです。

実際の修復作業については、写真を見ながら、樫山さんからお話していただきました。欠落部を修復することの難しさや技術や材料のお話など、面白いお話をたくさん聞くことができました。そして何より樫山さんと高橋さんの修復にかける思いや、後世に残したいと願う気持ちをヒシヒシと感じました。
お二人のお話は、また別な日のお知らせで、写真と共にご紹介しますので、お楽しみに!

最後はあいにくの荒天になってしまいましたが、参加してくれた皆さま、案内してくださった樫山さん、高橋さん、豊平区土木センターの皆さま、ありがとうございました!

今回の資料は、パークライフセンターにも展示する予定ですので、様々な碑から、月寒公園の歴史に興味をもって頂けると嬉しいです。

永遠の像修復のお話_R

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