9月3日「月寒公園森の植物ボランティア養成講座」秋の植物調査を行いました!
2026年09月08日
月寒公園では今年、市民参加で公園の植物を調査して、標本をつくる過程を学ぶ講座「森の植物ボランティア養成講座」を5回シリーズで開催しています。この講座では、春・夏・秋と月寒公園の植物を採集して植物の名前を調べ、冬に札幌市博物館活動センターで標本として完成させて、標本庫に収蔵するまでの一連の過程を学びます。5月に春の調査、7月に夏の調査を行い、9月3日はいよいよ野外調査の締めくくりとして秋の調査を行いました!
今回も午前中は、講師の山崎真実学芸員(札幌市博物館活動センター)と共に園内を巡り、開花している植物や実が付いている植物を、一人3種類ほど、植物標本のために採集しました。
写真は、シダレザクラの植栽桝に生えている植物を採集している様子です。雑草と呼ばれる植物も、よく見ると実に多様で、花や実を付けている植物をいくつか採集できました。
今回一番印象的だったのが、オオウバユリです。
オオウバユリは、1.5mから2mになる大型のユリ科植物です。茎も太く、葉も大きく、夏に花を咲かせますが、今は丸々とした実を付けています。
この大型の植物を標本にするために、まずは根ほりに挑戦しました。地面を掘り進めてみると、ユリ科の植物というだけあって、大きな球根があり、下だけでなく横にも伸びて小さな球根がありました。山崎さんはこれを「娘」と呼んでいました。なるほど、親から伸びて娘が増えていく植物のようです。
オオウバユリは、野外では見慣れた植物ですが、こうやって根を掘って採集してみると、想像以上に大きく、球根も逞しく、娘までいることが分かりました。
ちなみに、アイヌの文化ではオオウバユリの球根を食べたり生活に使っていたようです。
午後からは、採集した植物を図鑑と照らし合わせて仮同定する作業と、押し葉にする作業を行いました。
秋は実が多いので、押し葉にして乾燥させるのも工夫が必要です。新聞を丸めて段差をなくしたりと、様々な工夫を山崎さんに教えてもらいました。
そして苦労して採集したオオウバユリは、押し葉にするのも一苦労!太い茎は半分に切って、いくつかに分割してようやく新聞に納めることができました。山崎さんと採集した参加者の方は最後に、この作業を「大変な戦いだった・・・」と振り返りました。大型の植物を標本にするのは、本当に大変な作業なのだと身をもって実感しました。
今回で野外の植物調査は終了!次は12月に札幌市博物館活動センターで、標本庫の標本と見比べながら、採集した植物の種名を確定させて、台紙に植物を貼り、標本として完成させる作業を行います。
参加してくれた皆さまありがとうございました。冬もがんばりましょう!
今回も最初に、7月に採集した植物の確認と、疑問点や感想を出し合いました。夏は湿気が多く、押し葉にする作業で苦労した方も多かったようです。
川べりで実が付いたガガイモも採集しました。山崎さんが、大きな実を押し葉にするコツを実演しながら教えてくれました。

