お知らせ
自然情報
「森の植物ボランティア養成講座」(第一回)を開催しました!
2026年05月20日
市民参加で公園の植物を調査して、標本をつくる過程を学ぶ講座「森の植物ボランティア養成講座」の第一回目を5月14日に開催しました!
この講座では、春・夏・秋と月寒公園の植物を採集して植物の名前を調べ、冬に札幌市博物館活動センターで標本として完成させて、標本庫に収蔵するまでの一連の過程を学びます。
5月から11月まで計5回すべてに参加できる人を募集したところ、8名の方が参加してくれました。講師は、札幌市博物館活動センターの山崎真実学芸員です。
今回は第一回目ということで、最初に山崎学芸員から、植物標本についてのお話を聞きました。実物標本は学術研究の裏付けとなるデータとして意義があること、分布や生育状況の記録として研究に役立てられることを教えてもらいました。そして、意義のある標本を作るためには、花や実が付いていることや、採集日、採集者、採集場所などの情報が書かれたラベルが付いていることが重要であることを学びました。
今回作成した植物標本は、札幌市博物館活動センターに収蔵される予定なので、大切な記録として末永く残すことができます。研究者だけではなく、私たち市民が作った標本も様々な場面で役立てられることを知り、活動の意義や大切さを感じました。
ちなみに、このように研究者だけではなく、市民が科学活動に参加することをシチズンサイエンスと言い、近年注目されています。市民が関わり情報を集めることで、研究者だけでは到底調べきれない各地の生きものの分布が分かったり、新たな発見もあるようです。
1時間ほどの座学が終わったら、いよいよ月寒公園の植物調査に出発です!今回は、春の植物が咲くボート池周りを巡りました。
サクラも終盤の時期でしたが、植物に注目しながら歩くと、大きな花から小さな花まで意外にたくさんの花が咲いていました。山崎さんから、採集の方法を教えてもらい、記録シートに周囲の環境などを記録して、それぞれに2から3種の植物を採集しました。
フキノトウで知られるアキタブキも、この時期になると、とっても大きくなっていたり、小さな花でも採集してみると一株のボリュームがあったり、細くて小さい植物は、持って帰る間にもシオシオになってしまって心配になったり・・・野外で見る植物の姿と採集した植物の姿は違い、色々な気づきと学びがありましたね。
午後からは、パークライフセンターで採集した植物の細かな特徴を顕微鏡で観察しながら、図鑑と照らし合わせて、種名のあたりを付けました。
手に取り顕微鏡で見る植物の姿も、野外で見る姿とはまた別もので、細かな毛が生えていることを発見したり、花の中をじっくりと観察したりと、楽しい体験でしたね。
最後に山崎さんから、押し葉のやり方を教えてもらい、それぞれに自分の採集した植物を野冊(やさつ)に入れて持ち帰り、終了となりました。
これからお家で、植物に重しをのせて、吸い取り紙で水分を取りながら、押し葉を作ってもらいます。その過程も、また沢山の学びがありそうですね。
森の植物養成講座の2回目は、7月2日に夏の植物を調査する予定です。参加してくれた皆さま、ありがとうございました。次回もがんばりましょう!
※公園内での植物採集は禁止されていますが、今回は、公園の植物標本を作製する目的で、許可をとって活動しています。
講師の山崎真実学芸員
19年前に西岡公園で同様の市民向け講座を開催した時に作った標本を見せてくれました
在来のタンポポ、「エゾタンポポ」と思われるものも見つけました。意外にたくさんあって驚きでした!
セイヨウタンポポとの違い、分かりますか?
花壇にもたくさんの花が植えられていますが、この活動では、在来の植物・植栽された樹木・景観を作る植物(園芸種を含む)の標本を作ります
小さな春の植物たち
2026年05月02日
月寒公園では、エゾヤマザクラは散りつつありますが、シダレザクラが
咲き始めました。
華やかなサクラの花と共に、森の中には小さな野の花たちも色々咲き始めています。
写真はタチツボスミレ、歴史の森の芝地の中や石碑の周りをよく見ると、ポツポツと咲いていますよ。
まだ咲き始めたばかりなので、これからたくさん咲きそうです。
芝生の中に小さな紫色を見つけたら、きっとタチツボスミレですよ。
芝地にひっそりと咲いているタチツボスミレ
こちらはセンボンヤリ、歴史の森やくつろぎの森で咲いています。
別名はムラサキタンポポと言い、春は写真のような小さくて白い、かわいい花を咲かせます。
なんでセンボンヤリという名前なんだろうなぁ?と思った方は、
秋に注目!
センボンヤリは秋になると30㎝ほどに伸びて、その名の通り槍のような花を咲かせます。春と秋に姿の違う花を咲かせるなんて、不思議ですね。
月寒公園の森には、季節をとおして様々な花がひっそりと咲いています。そんな植物に目を向けた活動「森の植物ボランティア養成講座」が、5月からスタートします。札幌市博物館活動センターの山崎真実学芸員を講師に、植物標本づくりを学ぶ講座です。
植物の世界には沢山の発見や学びがあり、植物を知ると、いつもの公園歩きが何倍にも楽しくなりますよ。
興味がある方はこちらの記事をご覧ください↓
センボンヤリの春の花。秋には槍のような姿の花を咲かせます
ボート池まわりの湿ったところに咲いていたオオバタネツケバナ。
とっても小さいですが、よく見るとカワイイお花が咲いています。
木々も続々と芽吹いています。写真はコナラの芽吹きで、白い毛で覆われたような赤みを帯びた葉が初々しくてきれいです。
イベント情報「森の植物ボランティア養成講座」参加者募集!
2026年04月23日
月寒公園では、市民参加で公園の植物を調査して、標本をつくる取り組みを始めます。
今年度は、札幌市博物館活動センターの山崎真実学芸員から、植物調査の基礎や標本づくりを学びます。そして、来年度からは、森の植物ボランティアとして活動してみませんか?
植物の世界には沢山の発見や学びがあり、植物を知ると、いつもの公園歩きが何倍にも楽しくなります。
月寒公園の自然が好きな方、身近な植物について詳しく知りたい方、森づくりに興味がある方におすすめの講座です。私たちと一緒に活動しませんか?
月寒公園の野外調査を5月14日、7月2日、9月3日、札幌市博物館活動センターでの標本づくりを11月5日、19日に行います。(時間は10時から15時)
参加費は、各回100円(保険代)です。
全ての講座に参加できる方は、月寒公園パークライフセンター(管理事務所)窓口またはお電話(011-818-3150)でお申込みください。
皆さまのご参加をお待ちしています。

サクラと春の植物
2026年04月20日
今日は風が強いですが、気持ちが良い青空が広がっています。
札幌は先日サクラの開花宣言がありましたが、月寒公園のエゾヤマザクラも少しずつ咲き始めています。
ボート池は、咲き始めたエゾヤマザクラのピンク色と、シダレヤナギが芽吹いた黄緑色で彩られ、春の訪れを感じます。
サクラのほかにも、イタヤカエデやハウチワカエデなどの木々の花も咲いています。ボート池にはキンクロハジロの群れも来ていますよ。
今週末は、ボート営業も始まりますので、ぜひ月寒公園に遊びに来てくださいね。
イタヤカエデの花。
黄色くてかわいい小さな花が、花束のように咲いています。赤い花束のようなハウチワカエデの花もぜひ探してみてください。
こどもひろばにあるウメも、少しずつ花が咲き始めています。
キタコブシは今が見頃!
歩いていたら、鳥が落とした花が落ちていました。実は匂いがとても良くて、何とも優雅な香りがしますよ。
春を告げるチョウ
2026年04月04日
今週は暖かい日が続き、雪がたくさん残っていた多目的広場も8割以上解けました。
そんな月寒公園で、トンボや野鳥を観察している高校生から、「クジャクチョウがいたよ」と写真を提供してもらいました。
クジャクチョウは成虫で越冬して、春一番に飛び始めます。
私も以前散策の森で、雪が残る中ふわふわと飛ぶクジャクチョウに出会ったことがあります。止まって翅を広げると、写真のように鮮やかな模様をしています。白や茶色ばかりの早春の森で、この模様はとても美しく、春が来たなぁと感じる出会いでした。
このほかにも、ルリタテハなどタテハチョウの仲間もいろいろ出てきているようです。トンボだと、成虫で越冬するオツネントンボがみられる時期ですね。
遊具はまだ雪が残って遊べないこの時期は、森の中で長い冬を成虫の姿で乗り越えた虫たちとの出会いを楽しみませんか?
クジャクチョウ(撮影:大黒友陸)
ルリタテハ(撮影:大黒友陸)
エルタテハ(撮影:大黒友陸)

